よなみね義雄・論壇集(No.10 2017年9月8日 沖縄タイムス)「反植民地主義の視点を 沖縄が新戦略練る出発点」

6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を、「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。
新人であることに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、厳しく、不自由な選挙活動を強いられていますが、立候補予定者本人もスタッフも頑張っていますので、最後の最後までご支援をよろしくお願いします。

「論壇集」の第10回目は、2017年9月8日付の沖縄タイムスに掲載された投稿です。

反植民地主義の視点を
沖縄が新戦略練る出発点

7月31日付(思潮2017)に、沖縄大学准教授・高良沙哉氏が憲法学の立場から、「日本と沖縄の関係の根底に植民地主義がある」、と明言する論考を掲載した。

この高良氏の「植民地主義」の指摘は、まさに「土人発言」にみられるごとく、沖縄の民意を無視し強引に辺野古新基地建設を進める日本政府の姿や沖縄への幾多の不条理を可視化する。私は、その鋭い指摘に全面的に賛同したい。おそらく、日本「復帰」からこの間、沖縄への憲法の適用の不十分さを指摘した学者・研究者はあまたいるも、「植民地主義」の観点で沖縄と日本の関係を見据えた者は皆無ではないか。

この「植民地主義」の指摘は沖縄のおかれている現状の分析、さらに運動の在り方を根本から問い直し、大転換を迫るほどのインパクトがある。例えば、過酷な米軍支配を脱するために「祖国」日本を目指した「復帰」運動。その延長線上にある今日の沖縄の政治や反基地運動の在り方も問われてくる。「植民地主義」の前提に立てば、沖縄と本土(日本)との一体化・系列化路線は論理矛盾で成立しない。さらには、「復帰運動」の全否定や「日本人になろうとした」自らのアイデンティティーの揺らぎにも及んでしまう。また、「9条守れ!」はヤマトでは正論だが、その9条を担保するために日米両国が沖縄を軍事拠点化してきた矛盾に、沖縄人はこれまで気づいてきたか?そこには多くの植民地主義のわな、目隠し効果が見えてくる。

「植民地主義」への自覚は、平和憲法が瓦解(がかい)し、さらなる日米両国の軍事拠点化を強制され、私たち沖縄人が出口の見えない袋小路に追い込まれる中で、新たな戦略・展望への出発点だ。沖縄が歴史的に日本の植民地(戦後は米国主導)であることは、歴史をひもとけば一目瞭然だが、そのことを被植民者(沖縄人)に自覚させないことが、植民地主義たるゆえんだ。だが、植民地主義がいかに私達の誇りや尊厳を傷つけ、生存権をも危うくしているかを自覚することにより、解放への力も湧いてくる。

今日、国際社会では植民地主義は許されない。日本の沖縄への植民地主義をどう解決するか。高良氏は、そもそも日本国憲法は植民地主義の視点が弱いとも指摘する。沖縄への憲法の適用を叫ぶだけでは何も解決しない。ならば、植民地主義は国際問題だとの認識で、国連や国際人権法に依拠した自己決定権(政治的地位を自由に決定)の行使によってしか、解決の道はない。

(西原町議、63歳)

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