よなみね義雄・論壇集(No.7 2016年10月27日 琉球新報)「ウチナーンチュのアイデンティティー 世代超え、力の源泉へ」

6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を、「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。

「論壇集」の第7回目は、2016年10月27日付の琉球新報に掲載された投稿です。

ウチナーンチュのアイデンティティー
世代超え、力の源泉へ

第6回となる「世界のウチナーンチュ大会」が5年ぶりに開幕した。海外からの参加者も過去最高の7千人を超える勢いだ。琉球・沖縄からの海外移住の歴史は1世紀を超え、いまや南米や北米、ハワイを中心に世界に約40万人ものウチナーンチュが住んでいる。

既に3~4世の時代を迎え、シマ言葉(琉球諸語)や日本語が話せない中でも、琉球・沖縄への彼らの思いには熱いものがある。その根幹にあるのが、ウチナーンチュ(琉球・沖縄人)としてのアイデンティティー・自己認識である。

何よりも、移住国社会に溶け込みつつ、各方面で成功を収めながらも、アイデンティティーをしっかりと世代を超えて継承している姿に、誰もが感動を覚える。ウチナーンチュ意識が個々人の生きる力の源泉となっている。それだけに、世界のウチナーンチュはパワフルだ。

さて、わが沖縄では「日本復帰」から40年余が経過し、アイデンティティーの揺らぎが懸念される。10年ほど前の「沖縄住民のアイデンティティー調査」によると、“沖縄人”が過半数割れの41.6%、“日本人”が25.5%、“沖縄人で日本人”が29.7%の結果が出た。

いま、琉球・沖縄は沸騰するアジア経済の好位置を占めながらも、同時に辺野古新基地建設に象徴されるように、日米両国のさらなる軍事植民地政策を強いられるという、相矛盾するような状況にある。だが、アイデンティティーの揺らぎが、問題の本質=「継続される日本の植民地主義」に真正面から向き合うことを困難にし、かつての“島ぐるみ土地闘争”のような力を発揮できずにいる。

パワフルに頑張る世界のウチナーンチュと、一方でこの間ひたすら日本にあこがれ、その日本政府からの理不尽な扱いにもなお、“幻想を捨てきれない”本家の琉球・沖縄人。共にアイデンティティーについて語り合う中から、琉球の自己決定権を展望してみたい。

シンポジュウムが、11月3日(木)午後2時から、浦添市「結の街」(国立劇場おきなわ向かい)で開催される。資料代500円。

コーディネーターは親川志奈子(大学非常勤講師)。パネリストに大城尚子(大学非常勤講師)、てい子・与那覇・トゥーシー(米国在住1世)、ビクター・ウエハラ(ブラジル4世)、徳森りま(父親が沖縄系ペルー人)の各氏が登壇する。

問い合わせは、☎090(1947)5535(琉球の自己決定権〈準備会〉世話人・与那嶺)。

(西原町、農業、62歳)

【お知らせ】
よなみね義雄さんへの応援をよろしくお願いします。

※中頭郡選挙区から立候補予定のため「西原町・中城村・北中城村・北谷町・嘉手納町・読谷村」在住のお知り合いをご紹介ください。

※ビラ撒きや、街宣場所での手振り、西原町翁長の後援会事務所や、宜野湾市普天間の本会事務所での作業の手伝いをお願いします。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事務所を訪問される方は、マスクの着用・手指の消毒などをお願いいたします。

選挙応援カンパをお願いします。口座名はいずれも「よなみね義雄と琉球の自己決定権の会」です。

Ⅰ. ゆうちょ銀行の口座へは…
①郵便局ATMや、ゆうちょ銀行から振込む場合→記号17070 番号20503231
②他金融機関から振込む場合→店名七〇八(読みナナゼロハチ) 店番708
普通預金 口座番号 2050323

Ⅱ. 沖縄銀行の口座へは…
沖縄銀行 坂田支店(店番208)普通預金 口座番号 1542644

ゆたさるぐとぅ うにげーさびら!

【問い合わせ・連絡先】
よなみね義雄と命どぅ宝!琉球の自己決定権の会
中頭郡西原町翁長500-1 さかたカーニバルスクエア1F(マクドナルド坂田店隣)
TEL:098-917-2610    FAX:098-917-2615
Mail: yonamine.yoshio@gmail.com