よなみね義雄・論壇集(No.9 2017年5月7日 琉球新報)「再びの万国津梁の時代へ 沖縄人分断の歴史克服を」

6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を、「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。新人であることに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、厳しく、不自由な選挙活動を強いられていますが、立候補予定者本人もスタッフも頑張っていますので、最後の最後までご支援をよろしくお願いします。

「論壇集」の折り返し点である第9回目は、2017年5月7日付の琉球新報に掲載された投稿です。同月13日の本会の正式結成直前の投稿です。

再びの万国津梁の時代へ
沖縄人分断の歴史克服を

15世紀半ば、首里城正殿に掛けられた「万国津梁の鐘」には、かつて琉球王国が海洋アジアの中心として栄えた歴史が誇らしく刻まれている。その歴史的記憶は、私たち沖縄人が自らの未来を築く一つの道しるべとして、明治政府による琉球併合以来、幾多の困難にあっても、常に私たちを鼓舞してやまない。

いま沖縄は、1972年の「日本復帰」から45年を迎える。日本本土の捨て石とされた、悲惨な沖縄戦の体験、その後のむき出しの米国による植民地支配にあらがい、沖縄人の自己決定権の行使として平和憲法下の日本を目指した。

だが、今日の沖縄の現状は辺野古新基地建設に象徴されるように、日米両国の軍事植民地体制下におかれ、「復帰」に託した思いや希望は打ち砕かれ、私たちは再びあの沖縄戦を強いられる状況になりつつある。

「命どぅ宝!」。これは沖縄人があの沖縄戦の犠牲の上に学んだ歴史的普遍的教訓だ。沖縄において、日本国の憲法や民主主義が機能しない差別的な処遇に、私たちは子や孫の世代に対し深い憂慮の念を禁じ得ない。

戦後70余年、日米両国による軍事拠点化政策によって、常に私たちは生存権を脅かされ、また自由な経済的および文化的発展の追及をも阻害され、恒常的な貧困を強いられてきた。この「命と暮らし」の危機を脱するために、私たちは新たに自己決定権(脱植民地化)を行使し、現状を打破しなければならない。

明治の琉球併合以来今日まで、政治的には常に日本本土の系列化に従い、沖縄の内部で対立や分裂を演じてきた。だが、それは日米両国による分断、植民地統治に利用され、従属化を深めた。私たちは歴史に学び、沖縄人同士の対立や分断を克服し、国連や国際人権法で保障される自己決定権を自覚し、行動することが大切だ。

いまアジアは、世界経済の中心地の一つとして活況を呈している。この状況は、「万国津梁の時代」の契機となる琉球のグスク時代以来の、東アジアにおける大きな歴史的変動だ。私たちは、海洋アジアの中心として生きてきた歴史的記憶を糧に、自己決定権の行使によって基地問題を解決し、経済自立と貧困を克服する大きな好機を迎えている。

行動する市民運動「命どぅ宝!琉球の自己決定権の会」の設立記念講演を5月13日(土)午後3時から浦添市社会福祉センターで開催する。講師は屋嘉宗彦法政大学名誉教授、演題は「自立に向けて何をするか―文化と経済における拮抗(きっこう)と創造」

(西原町、農業、62歳)

【お知らせ】
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※中頭郡選挙区から立候補予定のため「西原町・中城村・北中城村・北谷町・嘉手納町・読谷村」在住のお知り合いをご紹介ください。

※ビラ撒きや、街宣場所での手振り、西原町翁長の後援会事務所や、宜野湾市普天間の本会事務所での作業の手伝いをお願いします。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事務所を訪問される方は、マスクの着用・手指の消毒などをお願いいたします。

選挙応援カンパをお願いします。口座名はいずれも「よなみね義雄と琉球の自己決定権の会」です。

Ⅰ. ゆうちょ銀行の口座へは…
①郵便局ATMや、ゆうちょ銀行から振込む場合→記号17070 番号20503231
②他金融機関から振込む場合→店名七〇八(読みナナゼロハチ) 店番708
普通預金 口座番号 2050323

Ⅱ. 沖縄銀行の口座へは…
沖縄銀行 坂田支店(店番208)普通預金 口座番号 1542644

ゆたさるぐとぅ うにげーさびら!

【問い合わせ・連絡先】
よなみね義雄と命どぅ宝!琉球の自己決定権の会
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