理念と政策

理念

  1. 「命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)」、「肝心(チムグクル)」、「四海兄弟(イチャリバチョーデー)」の精神を堅持し、個人の尊厳と自由・平等・人権の擁護、民主・平和な共和制による社会を実現する。
  2. はるか琉球国成立の揺籃期から今日までの琉球・沖縄の歴史を体現し、独立も辞さずの気構えで琉球・沖縄の自己決定権を行使し、力強く未来切り拓く。
  3. 琉球・沖縄人のアイデンティーを確立し、琉球の「万国津梁」の世界観を再生し、東アジアの一員として共に生きる豊かな社会を建設する。
  4. 琉球国の成立から今日までの歴史的体験を踏まえ、琉球・沖縄の空間を非武装中立・平和の拠点とし、東アジアの平和構築に積極的に関わる。
  5. 1609年の薩摩藩による琉球侵略、1879年明治政府による琉球国武力併合から、今日の辺野古新基地問題までの琉球・沖縄に対する日本と米国による植民地主義と決別する。

政策

  1. 国連や国際社会・東アジアと連携し自己決定権を拡大する。
  2. 全市町村議会および県議会での自己決定権確立の決議採択を目指す。
  3. 琉球・ 沖縄人のアイデンティーを確立するために、自らの歴史や文化、言語等の教育・普及に力を入れる。
  4. 今後の世界経済をけん引するアジア、東アジア諸国・地域との積極的な文化・経済交流を促進し、雇用の安定と自立経済を構築する。
  5. 在日の琉球・沖縄人および海外の琉球・沖縄移民社会との強力なネットワーク(国際的な琉僑社会)を構築する。
  6. 琉球弧の各地域・島嶼が対等・平等、格差のない分権的な社会を実現する。
  7. すべての軍事基地を撤去し、その跡地に国連・国際機関などを誘致することよって、アジアの平和・文化・経済のセンター機能を持つ国際都市形成を目指す。

具体的な政策課題

  1. 普天間基地の即時閉鎖と辺野古新建設および高江オスプレイパッド強行建設に反対し、自衛隊の琉球弧(奄美・宮古・石垣・与那国)への新たな軍事強化に反対する。
  2. アジア経済の勃興に対応した積極的な人材の育成(語学やビジネス教育の強化)に取り組む。
  3. 東アジアの観光および平和学習の拠点化を目指し、 自然環境の保全と回復、地域文化・芸能の振興、史跡文化財の整備、持続可能な地域密着型観光スタイルの振興、凄惨な沖縄戦の教訓(命どぅ宝・非武非戦の精神)等に取り組む。
  4. 深刻化する子どもの貧困や県民の暮らしの総点検と支援策の策定・実施に取り組む。
  5. 琉球・沖縄の歴史や文化、言語、自然等を学校現場で学べるように独自の教育実践を沖縄県・各市町村に求める。
  6. 非正規労働や低賃金等の若者を取り巻く労働環境改善のため、積極的な行政の対応・労働法規の順守、高度な職業訓練および機会の拡充に取り組む。
  7. 性的少数者(LGBTQ)・性の多様性を尊重する社会目指す。
  8. 地産地消、食料の自給率の向上、地場産業の育成・振興をはかる。
  9. 日本政府に対し、1874年に明治政府が没収した琉米修好条約(1854年)および琉仏修好条約(1855年)、琉蘭修好条約(1859年)の3条約原本の沖縄県への早期返還を求める。
  10. 旧京都帝国大学による琉球人遺骨持ち出しは、日本の琉球・沖縄への植民地主義の問題である。遺骨返還に向け積極的に取り組む。