よなみね義雄・論壇集(No.3 2016年5月29日 沖縄タイムス)「沖縄への不条理正す時 未来開く先住民族の権利」

2020年3月28日

6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を、「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。

「論壇集」の第3回目は、2016年5月29日付の沖縄タイムスに掲載された投稿です。

沖縄への不条理正す時
未来開く先住民族の権利

今また、基地あるがゆえに、私たちの同胞である一人の若い女性の命が絶たれた。突然の死に襲われた女性の恐怖とそのご家族の痛苦、悔しさにすべての県民がやり場のない怒りにさいなまれている。

21年前にも、米軍人による少女暴行事件で同じような悔しさを私たちは味わった。なぜ、同様なことがこの私たちの沖縄の地で繰り返されるのか。私たちは知っている。その元凶が、敗戦後から今日まで70余年、さらにこの先もこの沖縄を“軍事基地の島”として位置付ける日米両政府の植民地主義にあることを。私たちは、この植民地主義の枠組みを根本から変えない限り、同様な事件事故が繰り返されることを深く認識すべきではないか。

この沖縄社会をがんじがらめにする枠組み・植民地主義と私たちのアイデンティティー(自己認識)を考えるうえで、44年前の“日本復帰”に際して立場を異にした2人の琉球・沖縄人の言説に注目したい。その一人、故瀬長浩氏は復帰前の琉球政府副主席を務め、沖縄は日本に同化するべきと強力に復帰を推進するが、同時に復帰を前に「沖縄差別」に苦悶し、「もっと根本的な『沖縄人とは何か』『私たちが復帰しようとする日本とは何か』」を問い直すべきだと、強調したという(本紙5月15日)。

他方、1950年代の島ぐるみ土地闘争を非合法共産党員として指導した故国場幸太郎氏は、復帰の翌73年に出版した「沖縄の歩み」の中で、日本を「理想化し、権威あるものと考える」習性の結果が沖縄戦の悲劇であったと指摘する。さらに、同様な思考法にある「『反戦復帰』の闘争」が必ずしも「沖縄の前途に明るい希望を見出すのは容易ではない」と断じ、現在の辺野古新基地問題や安保法制の成立、沖縄への自衛隊の増強配備、繰り返される今回の痛ましい悲劇を予見した。

私たちは沖縄社会の不条理、植民地主義的枠組みを根本から変革するために、今一度両氏の言説を検証し、あるべき琉球・沖縄の将来像を構想すべきではないだろうか。その際に、いま多くの県民が注目するのが2007年の「国連先住民族権利宣言」だ。“先住民族”の概念は決して“未開の民”を意味するものではなく、日本において言えば不条理を強いられるアイヌ民族や沖縄の私たちのことだ。その権利は、政治的立場(強力な自治権や連邦制、独立)を自由に選択する「自己決定権」や「土地や領域、資源」に対する権利、「軍事活動の禁止」をも含む、まさに私たちの未来を切り開く希望の国際法だ。

(西原町、西原町議会議員、62歳)

【お知らせ】
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※中頭郡選挙区から立候補予定のため「西原町・中城村・北中城村・北谷町・嘉手納町・読谷村」在住のお知り合いをご紹介ください。

※ビラ撒きや、街宣場所での手振り、西原町翁長の後援会事務所や、宜野湾市普天間の本会事務所での作業の手伝いをお願いします。

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①郵便局ATMや、ゆうちょ銀行から振込む場合→記号17070 番号20503231
②他金融機関から振込む場合→店名七〇八(読みナナゼロハチ) 店番708
普通預金 口座番号 2050323

Ⅱ. 沖縄銀行の口座へは…
沖縄銀行 坂田支店(店番208)普通預金 口座番号 1542644

ゆたさるぐとぅ うにげーさびら!

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