よなみね義雄・論壇集(No.4 2016年7月16日 沖縄タイムス)「自己決定権の行使探る 生存権への新たな仕組みを」
6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を、「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。
「論壇集」の第4回目は、2016年7月16日付の沖縄タイムスに掲載された投稿です。
自己決定権の行使探る
生存権への新たな仕組みを
沖縄の「日本復帰」から44年。いま、私たち琉球・沖縄人は、辺野古の新基地建設や自衛隊の宮古・八重山・与那国への配備、安保関連法制の施行、基地あるが故の痛ましい事件・事故を前にして、何をなすべきかが問われている。
振り返れば、私たちは本土防衛の「捨て石」とされた沖縄戦で島全体が戦場と化し、多くの同胞のいのちが失われ、生きるための生活基盤や文化、自然環境など壊滅的な被害を受けた。その後の米国の軍事植民地支配に対して、ウチナーンチュ(琉球・沖縄人)はアイデンティティーをよりどころにして団結し、非人道的な米軍支配を打ち破り「日本復帰」を実現した。
米軍基地の安定的運用を第一義とする「復帰」ではあったが、人々を突き動かした原動力は、悲惨な戦場体験と理不尽な米軍支配ゆえに、「平和憲法」下の日本を志向した点にあった。
しかし、いま日米の軍事拠点化が進行、「復帰」に託した私たちの平和の願いは裏切られ、「平和憲法」の改悪が確実視される日本国の政治状況がある。
私たちは、いま一度原点に立ち返り、現在の困難な状況をつくり出した元凶を明らかにし、あるべき琉球・沖縄の姿を展望すべきだ。それはすなわち、「日本復帰」をどう評価するかの問題でもある。44年前の「日本復帰」は、米軍の圧政を脱するための、いわば生存権を守るための一つの「手段」であった。沖縄戦を想起させる新たな危機に直面する今、私たちは再び自らの生存のための新たな「手段・仕組み」を構築する必要があるのではないか。
そこで注目されるのが、2007年の「国連先住民族権利宣言」や「国際人権規約」などだ。私たち琉球・沖縄人は、国連や国際法の立場から言えば、自らの政治的地位(強力な自治権や連邦制、独立)を自由に決定しうる「自己決定権」など、実に多くの権限を行使しうる存在だ。
“われわれは何者か?”。いま問われているのは私たち自身の自己認識・アイデンティティーではないだろうか。「琉球の自己決定権」とアイデンティティーについて、シマンチュ同士で語り合いたい。
「命どぅ宝!琉球の自己決定権の会(準備会)」結成集会&講演会
7月24日(日)午後2時 西原町中央公民館 資料代500円
問い合わせは電話090-1947-5535(与那嶺)
★基調報告「私たちの目指す琉球・沖縄の姿」
★講演会「いま、琉球・沖縄史に立つ意味」 講 師 伊佐眞一氏(沖縄近現代史)
(西原町、町議、62歳)
【お知らせ】
よなみね義雄さんへの応援をよろしくお願いします。
※中頭郡選挙区から立候補予定のため「西原町・中城村・北中城村・北谷町・嘉手納町・読谷村」在住のお知り合いをご紹介ください。
※ビラ撒きや、街宣場所での手振り、西原町翁長の後援会事務所や、宜野湾市普天間の本会事務所での作業の手伝いをお願いします。
※選挙応援カンパをお願いします。口座名はいずれも「よなみね義雄と琉球の自己決定権の会」です。
Ⅰ. ゆうちょ銀行の口座へは…
①郵便局ATMや、ゆうちょ銀行から振込む場合→記号17070 番号20503231
②他金融機関から振込む場合→店名七〇八(読みナナゼロハチ) 店番708
普通預金 口座番号 2050323
Ⅱ. 沖縄銀行の口座へは…
沖縄銀行 坂田支店(店番208)普通預金 口座番号 1542644
ゆたさるぐとぅ うにげーさびら!
【問い合わせ・連絡先】
よなみね義雄と命どぅ宝!琉球の自己決定権の会
中頭郡西原町翁長500-1 さかたカーニバルスクエア1F(マクドナルド坂田店隣)
TEL:098-917-2610 FAX:098-917-2615
Mail: yonamine.yoshio@gmail.com
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