よなみね義雄・論壇集(No.2 2016年4月14日 沖縄タイムス)「自己決定権で開く未来 基地問題解決と経済発展へ」
6月7日に投開票される「沖縄県議選挙」に、本会共同代表のよなみね義雄さんが、本会公認候補として立候補を予定しています。そこで、過去4年間に沖縄タイムスと琉球新報に掲載されたよなみね義雄さんの投稿16本を「論壇集」として順次掲載しています。よなみね義雄さんが、目指す沖縄の社会の在り方や、考えていること、を少しでも知っていただきたいと思います。
お待たせしました! 「論壇集」の第2回目は、2016年4月14日付の沖縄タイムスに掲載された投稿です。
自己決定権で開く未来
基地問題解決と経済発展へ
米兵の暴行事件に端を発した辺野古新基地建設の問題が浮上して20年が経過した。この間、あらわになったことが沖縄と日本との歴史的関係性の問題。端的に言えば、それは日本(政府)の沖縄への植民地主義の問題だ。1609年の薩摩藩の琉球侵略、明治の琉球併合から沖縄戦、さらに米軍占領期から今日までの歴史をひもとけば一目瞭然だ。1972年日本復帰後は米国政府が背後から日本政府を操り、在沖米軍基地の自由使用を担保するなど、日米両国の植民地支配が継続されている。
ところで、辺野古新基地問題や安保関連法制の施行など、今日の沖縄の危機的状況を40年前にすでに予見した人物がいた。その人は、50年代の島ぐるみの土地闘争を人民党の瀬長亀次郎氏とともに指導し、その後袂を分かったとされる国場幸太郎氏だ。復帰が実現し、県民が高揚感にひたる73年、青少年向けに出版された「沖縄の歩み」の中で、氏は「予想される困難な前途と希望」の項を立て、「明治以降、日本への同化を進んで受け入れるようになった沖縄の住民は…本土のものを理想化し、権威あるものと考えるならわしになっていた」と指摘し、さらに日本復帰運動=反戦復帰の闘争にも触れて「この闘争には、ちょうど謝花昇が日本本土の自由民権派を頼りにし(挫折し)たのと同じように、沖縄の革新勢力が日本本土の革新勢力を頼りにしている一面があるのではないか」、もしそうであるならば「沖縄の前途に明るい希望を見出すのは、かならずしも容易ではありません」と、今日の状況を見据える。
翻って、いま私たちは辺野古新基地建設を巡り強大な日米両国に対峙する中で、沖縄人としてのアイデンティティを核に大同団結する事の重要性に気づいた。それは、日本を「理想化」し「権威化」してきたこれまでの沖縄人の被植民者的心性を乗り越えることを意味する。さらに、本土の政治の枠組みをストレートに沖縄に持ち込こむことが、日米両政府の植民地分断統治を容易にし、結果的に沖縄の命運を東京の政治判断に委ねる、政治の在り方への県民の危機感の表れでもある。
今や世界に目を転じれば、国連や国際法においてはマイノリティーの権利が強く擁護され、沖縄人が政治的地位を含む自己決定権の行使の主体として認められている。私たちは、今自らの自己決定権を行使し、懸案の軍事基地問題の解決と、貧困を脱する経済発展の権限を手にする段階にきていることを自覚したい。
(西原町、西原町議、61歳)
【お知らせ】
よなみね義雄さんへの応援をよろしくお願いします。
※中頭郡選挙区から立候補予定のため「西原町・中城村・北中城村・北谷町・嘉手納町・読谷村」在住のお知り合いをご紹介ください。
※ビラ撒きや、街宣場所での手振り、西原町翁長の後援会事務所や、宜野湾市普天間の本会事務所での作業の手伝いをお願いします。
※選挙応援カンパをお願いします。口座名はいずれも「よなみね義雄と琉球の自己決定権の会」です。
Ⅰ. ゆうちょ銀行の口座へは…
①郵便局ATMや、ゆうちょ銀行から振込む場合→記号17070 番号20503231
②他金融機関から振込む場合→店名七〇八(読みナナゼロハチ) 店番708
普通預金 口座番号 2050323
Ⅱ. 沖縄銀行の口座へは…
沖縄銀行 坂田支店(店番208)普通預金 口座番号 1542644
ゆたさるぐとぅ うにげーさびら!
【問い合わせ・連絡先】
よなみね義雄と命どぅ宝!琉球の自己決定権の会
中頭郡西原町翁長500-1 さかたカーニバルスクエア1F(マクドナルド坂田店隣)
TEL:098-917-2610 FAX:098-917-2615
Mail: yonamine.yoshio@gmail.com
※上記、与那嶺さんの投稿中の、国場幸太郎著「沖縄の歩み」は、昨年6月に、岩波現代文庫から復刻されました。編者は、新川明氏、鹿野政直氏です。
価格は、1,320円+税です。是非、お買い求めください。
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