5月13日(土)那覇市与儀公園にて集会を開催します。その後デモ行進もあります。

5月13日(土)午後2時30分から、那覇市の与儀公園で「声をあげよう ワッターうちなーんちゅ!再び琉球の島々を戦場にさせない!」集会を開催し、集会終了後(午後4時)には、おもろまちに向けてデモ行進を行います。

琉球・沖縄人の不戦と反戦の歌「艦砲ぬ喰ぇー残さー」を参加者で合唱し、戦争体験者を含めさまざまな方のリレートークを行います。集会最後に、ワッターうちなーんちゅ(琉球・沖縄人)に向け、下記内容の呼びかけも行います。

声明 ワッターうちなーんちゅ(琉球・沖縄人) へ!

沖縄の日本「復帰」から半世紀。今、私たち琉球・沖縄人(うちなーんちゅ)はどのような時代を生き、その先に何が待っているのか。大きな岐路に立っている。

日本「本土」の捨て石とされた悲惨な沖縄戦の体験、その後の米国の圧倒的な軍事植民地支配と対峙する中で、私たちは平和憲法下の日本を「祖国」や「救世主」と見立て日本「復帰」を実現した。だが、現実は沖縄の米軍基地は固定化され、米国の対中国包囲網に取り込まれた日本国の自衛隊=日本軍までもが琉球弧全域にミサイル部隊を配備し、まさに琉球の島々が日米両国の軍事要塞基地へと変貌しつつある。

この琉球・沖縄の地を再び戦場にしてはならない。なぜ、私たちはこのような日本を「祖国」や「救世主」と見誤ったのか。自らの歴史と軍事要塞化の現実に照らして、日本「復帰」そのものを検証しなければならない。そこには、明らかに琉球・沖縄人が日本同化による呪縛にとらわれ、日本の琉球・沖縄への構造的差別や植民地主義を見抜けなかった弱さがある。

この沖縄戦前夜の危機的状況を前にしても、今なお沖縄の軍事基地問題が日本の国政の枠組みで解決されるとする「祖国復帰」=救済幻想が私たちの意識・行動を縛り続けている。はたして、そこに光明を見出すことができるだろうか。それは、次のような理由から困難だと言わざるを得ない。

その一つが、戦後一貫して「本土」日本人(いわゆるヤマトンチュ)は日米安保条約=日米同盟が日本の(沖縄ではない)平和と安全に寄与するものと高く評価していること。二つ目には、それ故に、党勢拡大を旨とする政党にとって、国政の場でこの日米同盟及びその基盤である沖縄米軍基地を否定することができず、どの政党も本気で沖縄に向き合えないこと。三つ目に、日米同盟=日米安保条約の犠牲となっている肝心の沖縄の政党が、「復帰」後は完全に国政与野党の系列下に組み込まれ、その矛盾にさえ気づかない現実がある。

この沖縄米軍基地をめぐる矛盾を抱え込んだまま、沖縄の政党が国政与野党に系列化した政治体制は、別の観点でいえば沖縄人の分断・対立の構図であり、それゆえ沖縄と日本の間に存在する沖縄米軍基地をめぐる「犠牲と受益」の矛盾が温存され、日本の国益に利用されるだけである。この植民地主義的な政治の枠組みでは、沖縄の軍事基地問題は永遠に解決できない。

私たち琉球・沖縄人は琉球併合以来、皇民化(天皇の臣民)と日本への同化政策によって、自らの歴史と文化を否定され、琉球・沖縄人としてのアイデンティティーをも深く傷つけられてきた。そのことがまた、琉球・沖縄とヤマト・日本の間に継続される不条理、植民地主義の歴史を見えなくしている。

今こそ、私たち琉球・沖縄人は自らの歴史と文化を学びなおし、琉球・沖縄人同士の政治的対立や分断を乗り越え団結する必要がある。そして、国連や国際人権法に依拠した自己決定権の行使によって琉球の島々を再び「艦砲ぬ喰ぇー残さー」にさせないよう行動しよう。

2023年5月13日
命どぅ宝!琉球の自己決定権の会